Production Notes | Stories

料理動画のための最小構成カメラセットアップ

Introduction

機材は多ければよいわけではない。静かで映画的な一本を撮るためには、むしろ削ぎ落とした最小構成の方が、世界観に集中できる。

Behind the Scenes

カメラとレンズ

料理映像においては、被写体との距離が近くなるため、寄れるマクロレンズ、または単焦点の50mm前後のレンズが扱いやすい。絞りを開けて背景を静かにぼかすことで、まな板の上の一点に視線を集めることができる。フレームレートは、じっくり見せたいカットに備えて、ハイフレームレートで撮れる機種を選んでおくと編集の幅が広がる。

照明の考え方

派手な照明よりも、窓からの自然光を基本に、影を柔らかく補うレフ板やディフューザーを一枚加えるだけで十分に映画的な雰囲気が生まれる。真上からの強い光は食材を平坦に見せてしまうため、斜め45度からのサイドライトを意識すると、食材の質感や湯気が美しく際立つ。

三脚と固定の重要性

手持ちの揺れは、静寂という世界観を壊してしまう最大の要因になる。俯瞰用のアームスタンドと、正面固定用の三脚の2台体制があれば、落ち着いたカット割りを維持しやすい。

音の収録機材

内蔵マイクではなく、単一指向性のコンデンサーマイクを別で用意し、調理音だけをクリアに拾えるようにする。カメラのノイズや室内の反響を避けるため、マイクスタンドで食材の近くに固定するのが基本の配置になる。

Notes

まとめ

機材を揃えることが目的になってしまうと、かえって映像は騒がしくなる。カメラ、レンズ、照明、マイク。それぞれの役割を理解したうえで、必要最小限の構成に絞り込むことが、静かな映像美への一番の近道になる。実際に使用している機材の型番などはGEARページで順次公開していく予定だ。